琉球弧から徳之島民謡との出会い

今朝は縁側の日当たりが穏やかだったので、
久しぶりに弾きました。

これが私の相棒。
ゆし木の真壁型棹、初心者のため強化二重貼り胴の
読谷村生まれの三線です。
(そろそろ一枚貼りにしたくなってきました、やっぱり)

今日は初めて、唄と三線(「うたざんしん」といいますね〜)
できたので、記念と、自分への戒め(笑)のために
録音をしました。

叩かれて伸びるタイプ…と、勝手に思ってるので
Youtubeにアップしようと思ったら、失敗(笑)。


で、ですね。(いつも前置きが長いね。)

去年は沖縄に4度渡って、ふと、思い出した人がいたんですよね。

元ちとせと、中孝介。

特に、昨年凹みきっていた時期には中孝介さんの
”花”という曲を聴いては何度も救われました。

また、小学校時代、
『おかーさんの田舎は奄美大島なんだ〜』
と言っていた同級生の言葉に、なぜかやたらと
憧れを抱き続けていたこともあり。

今年の1月、奄美大島へ行ってみようかな、と
ぽこっと(笑)、思いついたわけです。

ちぢん職人(兼・地謡<じかた>)の方々との出会いから、
5日間の奄美大島滞在の中、振興会館での『琉球弧芸能祭』へ。

あまおへ(阿麻和利かな?)の組踊にも興味があって
なんとなく行ってみたら、
奄美島唄唄者さんのなんと艶のある声!
唸り上げるような個人の低音域から、裏声までの
情感の込め方は、10年ほど前にかじっていた
イタリアオペラのように私の魂を揺さぶったのでした。


奄美大島でも、もちろん三線を使って島唄を歌います。
しかしながら、絃(げん)の色、太さが違う。
奄美島唄では黄色い、沖縄島唄より細い絃を使います。
そして、お箸(のような)を使って、三線を弾く!
これは驚きでした。

聴き比べると、沖縄の絃のほうが「ぼんぼん」と
太い穏やかな音がする。
奄美の絃は、「とぅんとぅん」と、
細くしなやかでやや強い音色が聴こえる。
(もちろん個人的な感想であって、棹や胴によっても
変わってきますので、軽く読み流してください。)


その旅のあと、ふと思ったのが、
私は奄美の唄が謡いたい。
私は沖縄の三線が弾きたい。


弱りました。



…ひとつ自分の強みが欲しい。
多分、それは唄うことだ、って思ったのです。
でも、そんなに細かく考えなくてもいいじゃん、
まだ基本すらできてないんだし。


ということで、徳之島唄者の先生のところへ
おそるおそる出向いてみることにしたのでした。


師匠となっていただくHiROさんの
『せっかくならば、”お教室”に通った教科書通りの
唄は唄ってほしくない。
民謡はそもそも教科書なんてないものなのだし、
本当の唄者になれるように、僕はお手伝いをします』
という言葉に、ここだ!と決めました。
mixiから読みにきていただいてる方、
この教室のために私はジャポニカ学習帳を買えたのでしたw)


先生は、新宿のとある徳之島料理屋さんで
教室を開いてます。
土曜の夕方からの開講なので、だんだんと人が増えるにつれ
練習が終わると、沖縄でいうところの
いちゃりばちょーでー”な雰囲気で、飲めや唄えやが
始まり…ます(めちゃめちゃ同席したかったのですが、
薬と酒の組み合わせがまずいためちょこっと居座っておいとま)。


徳之島のでっかい夏ミカン!たんかんじゃないのかな?

これでも実の四分の一!!

他にも島ダコといわれていたでっけえタコ、
帰り際にいただいた、ヒージャー(=山羊汁。
徳之島ではなんていうのかな?)の旨いこと!!!
あ、あと教室のお姉さんが手作りして持ってきて
いたマーマレードをクッキーにのせて食べたのも
美味しかった♪

サフランが酒飲みに効く(へぇ〜!)という話も
教わって、自分の畑のヒントまでいただいた日でした。


さて唄の話。
HiROさんの「だりやむぃ会」では”徳之島一切節”を
一曲目の練習曲としています。
ちゅっきゃり節は、iPodに入れて散歩しながら口ずさんで
います。
先週声をみて(診て)いただいたときに
”その次は…みち節やろうかなぁ”と言われ、
聴いてみたみち節は渋い感じで、なんとなく、私の
大好きな”月の美しゃ”の雰囲気を感じたのでした。


さて。

今日はそんなHiRO先生の出演するライブを観に行きます!
19時スタートなのに、今から楽しみ♪